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～はじめに～
私たちを取り囲む環境は大きく変わりつつあります。最近ではVUCAの時代という言葉も耳にするようになりました。Volatility＝変動制、Uncertanity=不確実性、Complexity＝複雑性、Ambiguity=曖昧性の頭文字をとったVUCAという言葉は、将来の予測が困難な状況を指す軍事用語でしたが、２０１０年ごろからビジネスを中心とした一般社会で使われるようになり、近年では教育の世界にも広がってきており、VUCAな世の中を生き抜くためのスキルが教育カリキュラムにもとりこまれています。子供達が将来を生き抜くために求められる能力は実に様々です。代表的なものとしては、環境の変化に対応できる適応力、柔軟性、新たなものをつくりだす想像力や、問題に直面した時に試される問題解決力、多様なものを受け入れることができるコミュニケーション力、などです。
実は、これらの必要な力を伸ばす教育方法は、日本の幼児教育に沢山ちりばめられています。例えば、災害時に「日本人は災害時なのに順番を待つことができてすばらしい」、ワールドカップの際に「負けたのにロッカールームがきれいだった」などの称賛の声やニュースを耳にしたことはないでしょうか？これらの行動がとれるのは、一人一人が人の気持ちを考える想像力を持ち、どんな状況でも適応できる力と柔軟性や忍耐力を持ち、更にみんなで力を合わせられるコミュニケーション力の賜物なのです。このように、日本の教育の中には、これからの時代に必要なものが、実は多く存在することがわかります。
オイスカジャカルタマルチカルチャー幼稚園では、従来の日本の教育の上に、英語教育をプラスし、STEAM教育を取り入れ自分で結果を想像してみることやさらに考えてみることや、人前で個人で発表することを追加していきます。インドネシアという立地で、インドネシアの人や文化と触れ合い、多様性を受け入れる素養も育ちます。
オイスカジャカルタマルチカルチャー幼稚園では、お子さまが健やかに育ち、毎日の生活が豊かなものとなりますよう、教職員一同で最善を尽くしてまいります。ご家庭と園で手を携えて、お子さまの成長をご一緒に見守り支えてまいりましょう。
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1. 理事長挨拶
本園の活動母体である「オイスカ（OISCA）」は、The Organization for Industrial Spiritual and Cultural Advancementの頭文字をとって作られた名称です。産業、精神、文化を中心にアジア太平洋諸国における教育・開発を推進する国連の諮問機関であり、東京に本部がある国際ＮＧＯ（非政府機関）です。発展途上国の「人づくり」や「国づくり」に協力し、とくに有機農業および地球の緑化を通して顕著な実績を有し、よりよい世界作りに貢献してまいりました。持続可能な発展の重要性が叫ばれる以前から、ボランティアの心を大切にしてSDGsの活動に取り組んでまいりました。
将来、国際人として生きていく園児に、日本の文化や伝統、習慣をお伝えすべく、1986年1月の香港での開園以来、大自然の恩恵に畏敬の念と感謝の心を感じる「オイスカスピリット」を建学の精神として、上海、広州、バンコク、シラチャ、マニラ、ジャカルタと在留邦人のお子さまの学び舎を開設し、各地の地域性や文化に合わせて保育を実践してまいりました。
当園が今日を迎えることができますのは、インドネシアの在留邦人の方々、地元教育関係者の皆様のご支援とご協力の賜物であります。誠に感謝にたえません。
幼児教育の成果は20年後に表れると乳幼児教育専門家の方々より伺っております。
「三つ子の魂、百まで」という諺にありますように、乳幼児期に経験したことや教えられたことは心の深奥部に深く刻みつけられて、一生忘れる事がありません。人間形成の基礎となる幼児期に、幼稚園の教職員と保護者の方々が力をあわせ、お子さまの豊かな成長を支えてまいりたく存じます。
オイスカジャカルタマルチカルチャー幼稚園
理事長 黒田 祐之進
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